庭の沈丁花の花がやっと開いてきました
沈丁花の学名は “daphne odora”
『香りのするダフネ』
なんでこの葉にギリシャ神話の神様の名前「ダフネ」がついているかというと、葉がローリエに似ているからだそうです。
「アポローンとダフネ」のお話。喜劇なのか悲劇なのか?
ある日、太陽の神アポローンは弓矢で遊んでいるエロース(キューピット)をからかったのですが、それをよく思わなかったエロースは恋に落ちる金の矢をアポローンに、愛を拒絶する鉛の矢をダフネに打ちました。
その途端、アポローンはダフネに恋をし、ダフネはそれを猛烈に拒絶して逃げます。
逃げても追いかけてくるアポローン(今でいうしつこい男なのか?)。
とうとうダフネはお父さんである川の神様に「人間でなくする」お願いをし、川の神様はダフネを月桂樹に変えます。
月桂樹に変わってしまったダフネを愛おしんで、アポローンはこの葉で冠を作りました。これが月桂冠。
処女性を守ろうとする乙女は植物になりたがるのか?
植物になれば清らかさが保たれるのか?ダフネコンプレックス。
そして、娘の処女を娘を樹にしてまで守ろうとする父。笑。
本物の月桂樹はこちら
Laurus nobilis L. 月桂樹(ローリエ)
この2つの葉、似てるかな?
昨年ローリエの蒸留をしたときに書いた日記はこちらです。