『おびんづるさん』
(画像はwikipediaより頂戴しました。大阪府三津寺のおびんづるさんだそうです)
ご存じの方は多いですよね。
どこか体の悪いところがあるとき、そこと同じおびんづるさんの体の場所をなでなですると、おびんづるさんが病気を引き受けてくれるというお釈迦さまのお弟子さんです。
先日阿字観に行ったことを書きましたが、阿字観の帰りに、お寺の本堂の入り口側にいらっしゃる、閻魔大王と賓頭盧尊者(おびんづるさん)にも挨拶をして帰ります。
おびんづるさんは阿羅漢果で神通力の持ち主で、優秀なヒーラーさんのはずなのだけど、その神通力を、人前でつまらないことをするのに見せてしまって、お釈迦さまに怒られた方らしい。
と聞くと、なんだか、
「この方は実は反面教師なのかもしらん」
と思ってしまいます。「なでなで」する気にはとてもならず
「こんにちは。今日も阿字観にきました。解剖の勉強がんばりますのでよろしくお願いします。でも、お釈迦さまに怒られるのはいやですわ~。神通力は出てきて欲しいんですけど~」
とだけ、拝んで帰ることにしています。
私はおびんづるさんみたいに神通力はないし、優秀でもないのだけれど・・・。
どんな立場であれ、どんなに優秀で、立派な能力を手に入れたとしても、『謙虚』でいなさいねということなんだろうな。
神通力、あるにこしたことはなにですが、その力をハンドリングする精神性が身についていないと、とんでもないことになる・・ということなんだろうな。