「これプレゼンスだよな~!!」
と感じたのは、J.クリシュナムルティの書かれている内容でした。
彼が論じている内容は、彼の一生を通じて変わることなく、特定の信仰や宗教に繋がるものではないので、そういう意味も含めてたくさんの人に勧められるかなと思っています。
J.クリシュナムルティ (wikipedia に飛びます) はインド出身の哲学者(というのだろうか?!)、教育者です(経歴はwikipediaを参考のこと)。
キャンプに参加している受講生の質問に答える形で進む、Q&A方式の著作や哲学的な内容の本も多いのですが、中には日記形式で書かれているものもあり、その日記に綴られる自然描写、風景描写が「プレゼンス」でした。
全ての描写が、「写真を撮る瞬間」「フォーカスが合ってシャッターを押す瞬間」のような感じがします。
クリシュナムルティは起きてから寝るまで「何か大きな存在」の存在を感じていることがたびたびあり、ほぼ一日中、臨在(The Presence)に居たのではないかと、その著作から感じます。
クリシュナムルティ自身も、「瞑想(頭を真っ白にして坐って静かにしている瞑想)は瞑想ではない・・」というようなことを何度も書いていて、「大事なのはプレゼンスだし、誰でもできることだし、何か教団組織に入っていないとできないことではない」と言いたかったのではないかなと想像します。
著作はたくさんあるのですが、「プレゼンスの状態の描写」の観点から見るとオススメは3冊です。
『最後の日記』
最晩年に口述筆記された著作。それ以前の著作と比べると風景描写がものすごく洗練されていて、「プレゼンスに居るとこんな感じに風景が見えるのだな」と感じやすい著作です。
クリシュナムルティの瞑想録
クリシュナムルティが意図する「瞑想」がどんなものか・・・ということが書かれています。マントラを唱える瞑想ともただ静かに坐る瞑想とも、誰かの声の誘導で進める瞑想とも違います。
神智学協会が設立した『星の教団』を1929年に解散するときのスピーチ全文も掲載されていています。
クリシュナムルティ・ノート
クリシュナムルティの覚醒が進んでいく様子を「プロセス」と呼んでいます。ノート(メモ)は長期にわたって書かれており、そのプロセスがどんなものであるか垣間見ることができる内容です。