戦後70周年です。
「数が数えやすい。わかりやすい」と父が話していました。
家族みんなで一緒にいることの大切さを、今年ふと感じました。
父は下町育ち。戦中は父母(私から見たら祖父母)、妹と秋田に疎開をしました。疎開中の話を父が思い出すたびにあれこれ聞きます。同じ話を何度も聞くこともあるのですが。笑。
そして最後に
「疎開していなかったら、家族みんな生きていなかったと思う」
と言います。
父は大人になってから、とにかく転勤が多い仕事に就きました。3年に1度は新しい土地に動きます。その中で結婚し子供が生まれ、そして結局定年まで勤めました。
子供のころ何度も転校をして、私はなんだか疲れた子供でした。転校するのがいやで、何度も「単身赴任してよ!」と頼んだのですが、父は「家族はみんな一緒にいるものなんだよ」とみんなで引っ越すことに固執しました。
結局、私の高校での転校がかなり難しかったこともあり、弟が中学を卒業したときに初めて単身赴任しました。
このことも含めて、子供時代のことをいろいろコンプレックスに思うことがあり、それを1つ1つ解決してきました。ここ20年から10年くらいの間でやっと、「私が疲れていたとき、父も母もたぶん弟もみんな疲れていたのだろう」と、当時、私たち家族に起きていたことが腑に落ちました。
そして、少し遅かったのですが今年の3月10日に、父が家族みんなで引っ越すことに固執した意味がわかったような気がしました。一緒にいないと家族が生きていない、ダメになると思ったんだろうなぁ。一緒にいるのが当たり前なんだよなぁ。彼の頭の中は。
記録のために書いておこう。たぶん本人には聞きませんし、尋ねても認めないと思います。そして本人も理由をあの世まで持っていくと思います。
(星占い好きとしては、蟹座の太陽&月の持ち主はこんな感じの人になるのだ・・とも考えますが。笑)