男性からの施術の依頼をお断りするのは営業機会ロスになるのか?
一昨年前職を退職してから、「セラピストをしています」と名乗ることがだいぶ増えてきました。
男性からも「施術してください」と言われることがだいぶ増えてきましたが、私は女性しか施術をしていないのです。
でも、ここ1年半くらいの間で、男性からと女性からの依頼は半々くらい。
これまで男性は全てお断りしています。
「これは機会ロスなのかなぁ?」
ここしばらく考えていることです。
「アロマセラピートリートメントを男性が受けられる場所がないのはなぜ?」
と、アロマセラピーに関心を持たれた男性から質問されることが良くあります。
法人化されていて複数の従業員がいるリラクゼーションサロンでは、男性が施術を受けられるところもたくさんありますが、個人事業のレベルのサロンではかなり少ないように思います。
法人化されているサロンでは、施術中に変な状況になりづらい環境があるからだとも思います。女性客へは「男性の施術者が良いですか?」、同じように男性客には「女性の施術者が良いですか?」と選択してもらうサロンもあります。
なので、探せば、男性も施術してもらえるところはあります。場所はご自宅より遠いかもしれませんが。
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私はお話するときに、
「全ての男性がそういうわけではないのはよくわかるのだけれど、中には『勘違い』する男性もいるのですよ~」
「施術、特に洋服を脱いでしまうと、パーソナルスペースが全くない状態になって、施術者との距離感がわからなくなる人もいて、ちょっと面倒なことが起こることもあるのでお断りしています」
「彼女や奥さんが勧めてくださった・・という方はお受けしています」
というような話をします。
さくっと、こういう話をすると、ご理解いただける方ばかりなので、たぶんそういう方には施術しても大丈夫だと思うのですが・・・。
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タッチングのトレーニングを受けているセラピストに体を触れられると、たいていの人はその状態をとても心地よく感じます。心もかなりオープンな状態で施術をしていて、施術をする人、受ける人両方にとって、居心地の良い場ができあがっているはずです。
こういうときほとんどの施術者は、性差も何も考えていないです。お客様のことを、「人間」としか思っていないと思います(身ぐるみ剥いだらただの骨・・・という感じ)。
整体、リラクゼーションサロンでの施術などを受け慣れている人は、このような居心地が良い状態のことを、ある程度、
「当たり前のこと」
と思われているはず。
ですが、施術を受け慣れていない人、他の人から体を触れられることに慣れていない人は、体へのタッチの心地よさを勘違いして、
「自分だけが特別な存在(として触れてもらっている)」
と思われる方もいらっしゃいます・・・。
(少し切ない話ですが)
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そんなこんなで、機会ロスよりもなによりも、自分を守るほうが先かなぁ?ということで、男性の施術は今のところお断りしている次第です。
でも、疲れているのは女性も男性も一緒なのよね~。
迷いつつ・・・。やはりもうしばらくの間はお断りしそうです。