物の本質について– ルクレーティウス

いつも何冊か同時並行で読んでいるのですが、この本は常に後回し・・だったので、先月がーっと読むことにしました。

エピクロスの本も読みたかったので、その前にこれを読みたかったのです。

世界は原子と空虚で作られていることに始まり、自然現象がどうして起こるのかなど、とつとつと綴られています。

もちろん、現代の私たちが読むと、私のようにサイエンスに疎い素人でも「いや、それ、違うよ~」という記述が見受けられますが、「全ては神様が作った」と大多数の人が思っていた時代に、「原子で出来ている」なんて説は全体から見ると少数派だったのでは・・と思います。すごいことです。デモクリトス~ルクレーティウス~、この説を唱え続けた勇気や、思いつくに至った想像力がすばらしいと思います。

気になったところは、原子に香りがあるのか、色があるのか・・というような説明がなされているところです。

p98

例えば、まよならとか、密児ラ(ミユルラ)の香油を作ろうとする時には、又甘松(ナルドウス)の香水を作ろうとする時には、先ず第一に求めなければならないものは、探し得る限り香りのない橄欖油であって、それも鼻に全く臭をたてないもので、一緒に混合しても、煮たてても、自身の有する激しい臭気を以って他の香を害い消してしまう作用のできるだけ少ない橄欖油を求めなければならないが、それと同様な理で、物の原子も、原子自体からは何ものも発することがない以上、物を構成する場合には・・・

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匂い(臭い)の少ない基材を探すため、昔からみんな苦労していたのだなぁと思われる部分で、親近感がわきました。

近いうちに庭のマジョラムを使って浸出油を作ろうかと思います。