銀座5丁目のニャンコ。
かなりフォトジェニックです。周りを取り囲んだ人間が、みんな写真を撮っていましたが、慣れているのか全く気にせず看板に堂々と座っています。
ツィ友さんに昨年秋に種子を分けていただき育てていた(放置していたともいう・・)、「ハーツイーズ(三色スミレ)」。最初の花が咲きました。
先々週の末には鉢の土にはいつくばるような葉しか出ていなくて、「今年は咲かないのかな?」と思っていたのですが、ここのところグングン成長したようです。
このすみれも薬草です
皮膚のトラブル(炎症、湿疹)や去痰にいいと言われているそうで、種子を分けていただいたツィ友さんは、「よくクリームを作ります」とおっしゃってました。
私はシェイクスピアの『夏の夜の夢』に出てくる「三色スミレの絞り汁の惚れ薬」で、この花のことを「あー、スミレって薬草なのかー、食べられるの?」と知りました。
種子を譲っていただいたのも、もともと「自分で育てて伝説の『惚れ薬』をぜひ作ってみたい」と思ってのことだったのですが、惚れ薬のレシピってあるのかな?
食べられる植物です。そのままサラダやお菓子の飾りにしたり、砂糖漬けにも!
もう少し花の量が増えたら私もいろいろ作りたいです。
次々に咲きそうでとても楽しみです。
ニコラス・カルペパーはハーツイーズを土星(Cold & Dry)に分類しています。
土星は「老成の星」と言われていて、年齢的に50歳代以降を表すそうです。このかわいらしいスミレとはイメージが全然結びつかないのですが。
ひょっとして三色スミレ≒三位一体(神・聖霊・イエスキリスト)≒土星という解釈なのか?
「冷たくて、粘液性、ネバネバ」というようなことが書かれているのですが、これって、Cold & Moist なのではないかと思う。
と思って読み進めていたら、別のページにはCold & Moistだと述べているところがありました。
結構適当?中世の薬剤師さんなんて、きっとみんなそんなものなのでしょうか。
根は効能はなく、葉は肺や胸部の炎症をしずめるのにいいとのこと。「去痰にいい」という現代の考えとさほど変わらない?
実際にティなどで飲んだことがなく確認していません。もう少し増えたら摘んで観察してみます。
Spirit (蒸留水)は子供のひきつけにいい・・ということも書かれていて、ひきつけは特にないのですが、蒸留水も採ってみたいなと思っています。
(採れるくらいに、育ってほしい)
梅毒のできもの(french pox・・と記載あり)への塗り薬としても使われていたようです。
私のホロスコープは土星がものすごく効いています。土星は「凶星」と言われることもありますが、私の土星の場合、他の☆との角度がいい角度にいてくれて、「あーこの角度(アスペクトのおかげで助かった」と思うことも多いです。
ハーツイーズはその名前の通り、「Heart’s Ease」心の安らぎ、お守り代わりになりそうです。
『Culpeper’s Complete Herbal』という本を参考にしています。
表紙がきれいだったので、これをリンクしてしまったのですが、ちょっとお値段が高いかも。
以前ペーパーバッグで購入したときは400~500円でさほど高い本の印象はありませんでした。
今、Kindle だと600円くらいでしょうか。最初から最後までいきなり読み通すのは、知らない植物も多くちょっと難しいですが、辞書を引きつつ少しずつ、自分になじみのある植物のところから読んでいます。
「えー!」という記述が結構あり、楽しい本です。
会社の帰り道。
ウォーキングがてら2駅ほど歩くのですが、その途中にある、気になっていたお店に初めて入りました。
路地の置く深くにある、昭和ビンテージもののお店です。
(お店の中の撮影はしませんでした)
私自身は古書以外の中古品は苦手なので、購入はしませんが、見るのは面白い!
どう考えても作られてから5,60年経っているのに、この状態で残っているのは、大事に取ってあったというよりも、押入れの奥にしまいこまれていたのでは・・・と推測できるものばかり。
「断捨離」流行りのご時勢、押入れから発掘されて、また光を浴びているものがたくさんあるのだろうなぁ。
これは他のお店の前に展示してあったもの。
昭和の香り満載です。
◆◆◆
路地が好きです。
この細ーい路地がどこに続いているのか?
行き止まりなのか、もっと大きな道に出るのか。
先に何があるのか、大きな道に比べると、ちょっとわかりづらいから。
冒険心をくすぐられます。
「蒸留器を買ったら、最初に蒸留するのだ!」
と決めていた沈丁花。
蒸留器を買った後、開花時期のタイミングを逃してしまい、今年やっと蒸留水を作ることができました。
沈丁花の花の香りが大好きなのですが、みなさんご存知の通り、精油は製造されていません。
「どうしたら香りを手元に置いておけるかな」
「蒸留水を作るしかないか・・・」
というのが、数年前の短絡的な思いつきでした。
お花を1輪1輪分けるのですが・・・。
白い花だったはず?なのですが、分けていくとピンクの花に見えます。
蒸留は先日のブログに書いた、アランビックで行いました。
蒸留後はすっかり色が抜けて、白くなってしまいました。
蒸留後、ポットの中に残ったものです。オレンジフラワーの蒸留をしたときのものと匂いが似ている感じがしました。花びらが肉厚なものは、同じ様な匂いがするのでしょうか。^^
そして蒸留水。香りは・・・残念ながら、お花のときのままとは行かず、かなり強い香りになってしまいました。
芳香成分それぞれが、自己主張しすぎな感じです。
ローズのときと同じく、日が経つと香りが少し落ち着いてくるのか、もう少し様子を見てみます。
沈丁花のお花の香りは120種類以上の芳香成分で構成されているそうで、ネロール、ネロリドール、ゲラニオールも含まれているそうです。
私は「ネロラー(ネロリ好き)」。
だから沈丁花の匂いを嗅ぐのをやめられないんですね。
お花は漢方薬に利用されるようですが、果実は有毒。
(樹液や樹皮も毒性があるようなので注意)
「内藤記念くすりの博物館—薬草に親しむ」
http://www.eisai.co.jp/museum/herb/familiar/daphne.html