振動の話の続きです
さらに少し植物の話とそれるのですが、「振動」の話の続きです。
先に、この話をしておく方が、理解していただきやすいかなと思うので書きます。
私が「振動」のことでいつも思い出すのが、「テノールのHigh C」という音の話です。
テノールのHighCのこと
「High C」というのは、五線上の一番上にあるドより、もう1オクターブ高いドです。オペラのテノール歌手(男声)にとって、「High C」は高い音。この音の高さで歌を歌える人、安定した音程でロングトーンを出せる男性は珍しいそうで、聴いた人は「感動した」「興奮した」など感情の動きがあることが多いようです。
さてここで音楽を!
ジュゼッペ・ヴェルディ Il Trovatore
パヴァロッティが、曲の途中と最後でロングトーンで歌っているところがあるのですが、その音が「High C」です。
私はライヴで「テノールのHigh C」を聴いたことがないため、何年か前に聴いたことがある知人に質問してみました。
なつこ 「どんな感じですか?」
知人 「なつこちゃん、High Cを聞くと『いく』のよ~!!いいわよ~!」
なつこ 「え、イクんですか・・・ホントですか・・・・」
知人 「音が子宮に響くのよ 震えるの」
なつこ 「あっ きゃぁぁぁぁ 」
スミマセン
この方の場合、ご主人が音楽関係のお仕事をされていて、ご主人の歌声を聴いて『いった』そうなので、「2人で勝手にやっててくださいね」という感じなんですが。
「振動」ってこんな風に、空気を媒体にして伝わるんですね
オーケストラのコンサートに行って生の楽器の音を聴くと、音で聴衆の一体感が増すこと、音の振動で体が心地よく震えること、内臓にまでそれが伝わること、それらの心地よさから「Bravo !」と叫びたくなるくらいの高揚感を体験されている方も多いと思います。
音叉やシンギングボウル、ハーモニーボールなどが発する、微細な音や空気の振動を聴くことや体に直接感じることで体や頭をリラックスさせる方もたくさんいらっしゃいますし、私もそのうちの1人です。
ある種の振動は「心地よさ」や「清涼感」を生みますし、夢を見ているのか起きているのかよくわからない、「うとうと」した状態になる方もいらっしゃいます。
電子機器の振動、地震の振動などはいただけないですが・・・。
振動とは少し違うけれど、周囲の人とハグをするときや、飼っているペットをだっこして伝わってくる心臓の鼓動、拍動はかけがえがないですし、内臓それぞれも独自の動きを持っているそうです。
そして、植物や樹木が水を根から吸い上げて、幹を通って葉まで伝わるときに起こる振動もあります。
山の中、森の中、植物の傍にいて気持ちよくなるのは、植物が葉から出す物質が関係しているという調査はたくさんありますが、植物、樹木が水を吸い上げるときに発生している水や植物自体の動き、振動も関係しているのではないかと思っています。
動いているのだけど、動いていない感じです。
植物の振動や水を吸い上げる音を聴いてみる
家や公園にある植物の傍にリラックスして静かに座って、「植物の振動」や「水を吸い上げる音」を聴くような感じで植物を見つめると、気持ちが落ち着いてきますよ。
ビジュアルで何かをイメージする瞑想や「心を無にして、頭を空にして」というような瞑想が苦手で、「瞑想ってさっぱりよくわからない」とおっしゃる方は、この方法を試してみてください。
そんなもの感じるわけないじゃん!
「植物の振動?そんなもの感じるわけないじゃん!」とおっしゃる方は、見ている植物から自分の耳の横を通っていく空気の動き、「風」を聴いてみるのもいいかもしれません。
気になることがあって、そこにばかり目や気が行く人、そこしか見られなくなっている人は、ぜひ試してみてください。
外で起こっていることを認識する感覚を、目から耳、あるいは皮膚の感覚、体全体の感覚に変えると、少し何かが変わってくるかもしれません。
よかった、3回で「振動」から植物の話に戻ってこれた。
もっと長くなると思っていました。
これからもっと、いろいろなことがわかってくると思います。
研究されている方々に期待!
ウエサク祭の日に書きました。
“植物と振動 2 (心地よさと振動)” への1件のフィードバック