現在勉強中の、そして亡くなる瞬間、亡くなった後も勉強し続けることになりそうな「トラディショナルオステオパシー」における、ヒトの身体の見方の参考になるということで、「粘菌」についてちらほら気にかけています。
本は何冊か読んだのですが、わからないことがたくさんあり、少々困っておりました。
そんなわけで、2月17日から開催されている「変形菌」展を初日に見てきました。以前に読んだ本の著者の方々が登壇される、プレミアムトークが聴きたかったのです。
3人の先生方のそれぞれのお話は私にもわかりやすく、また展示は、実物、模型、画像が盛りだくさんで、これまで「?」だったことも、だいぶわかるようになってきました。増井真那さんの、『変形菌の「自他」の研究』は本当に興味深いです。
上映されていた「アメーバ状細胞→接合→細胞分裂をやめる→核が増える→細胞が大きくなる→原形質流動が始まる」という動画は、感動して3回繰り返して見てしまいました・・・。
▼スマホ用のレンズが置いてあって、こういう画像を撮ることもできます。
▼南方熊楠さんの絵の具は文房堂製だった!
学生時代から神田神保町界隈に入り浸っていた私としては、とても親近感が湧きます。「熊楠さんも、あの本屋、この本屋、あちこち立ち寄ったのかしらー」と妄想。
展示物の写真撮影がOKだったのもとても良かったです。遠慮せずもっと撮って来ればよかったな~。
粘菌の生態はもっと知りたいこと満載、自分で育ててみたい感じでいっぱいなのですが、変形菌のことを調べ始めると、トラディショナルオステオパシーの勉強ができなくなりそうなので、適度にとどめておこうと思います。
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ごちゃまぜにしてはいけないと思うのですが、ついついやっぱり混ぜて書いてしまいますが・・・。
トラディショナルオステオパシーの独特の施術をするときは、自分の「エゴ」を失くすようにという指導を受けています。
それは、普段、頭でいろいろ考えることで自分を守っている「人間」からすると、「『単細胞生物』に戻れ!」と言われているようにも思えます。
不思議なことに、施術する側が「エゴ」がない状態になると、施術を受ける方もそれを感じられるのか、お互いに「エゴ」がない状態になります。
最近その状態の中でよく感じるのが、
「エゴは失くなっても、その人の個性(特性)は残る」
よく「エゴがなくなる→→→みんな1つ(ワンネス)になる」とは言いますが、みんなそれぞれが「Whole」の構成要素の1つとして、その個性を持っている感じ。
それぞれが突出した何かを持ってはいるけれど、「自己主張」はしない感じ。
決して無個性になるわけではないのです。
各々がその「個性」に沿って生きると、精神的、魂的(単細胞的?)にはとても元気に生きられます。元気を失くしていた人は活力が戻ってきます。
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帰り道、夕暮れの中、車を走らせていたのですが、自分がまるで、ボヤーとした原形質の中を動く小さな核の1つになったような気分になりました。
ゾーンがとても大きくなった感じがしました。
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科博の南方熊楠展、どうしようかな~。