3月25日、26日は解剖学講座で大阪へ。
テーマは呼吸器でした。「代謝」の源、酸素を体に取り込むための大切な場所。
(私観ですが大きなサブテーマは2つで)
【1】肺の動きの元になっている横隔膜~脚~大腰筋へのつながりを見ていくこと
【2】肺の音を聴いてみる
ということでした。
【1】
体の勉強を始めてから、「横隔膜」やそこから大腰筋へかけての繋がりが大切な場所だということを知り、あちこちで何度も勉強をしていたのはずなのですが、今回の講座の受講後、改めて私の中でクローズアップされてきました。
(内容についてはここに書くには量が多すぎるので省略)
普段の生活の中で、最近あまり気にしていなかったしな~。反省。
【2】
聴診器で肺と心臓の音を聴きました。これは人生初めてのできごと。
ふいごの音のような、気管支を通り抜ける空気の音は、解剖図で見ていた気管支の使用用途(と言ってよいのか?)が、音でも改めてイメージできました。
背中側からも肺と心臓の音を聴きました。ふいごのような肺の音のさらに向こう側から、何か分厚いものにくるまれたようにくぐもった感じの、心臓の小さな音が聴こえてきます。
体の前、胸骨の辺りだと心臓の音はもっとはっきり、大きく聞こえます。
体の前と後ろの「厚み」「円筒形っぽいものに肺も心臓も入っている」「心臓は肺に覆われている感じ?!」・・・3Dのイメージが、音を聴いているだけで、頭にふわわと浮かんできて、これも面白い体験でした。
ご病気の方の肺胞の音も聴きました。これまで聴いた音とは違う「異音」が混ざります。何もトラブルがない肺胞は音はほとんどなく静か。
バイオダイナミクスだなぁ。
「音」は生物が生きている証明なんだろうな。
帰宅後、幽門、噴門、オッディ括約筋、回盲弁の辺りに聴診器をあてたところ、
「ぐしょっ、ぐしょっ」というものすごい音が聴こえてきました。
カラダ、がんばってるな~。しばらく聴診器で遊べそうです。
(施術時には使いません)
☆
たまたま、大阪に行く前日にジョン・ケージの「小鳥のために」という本を購入していました。
ジョン・ケージは『4’33″』という、音をならさない曲を作曲した人。
空気が震えることで音が伝わってくるわけで・・・。その空気の微細な震えをきちんととらえられるように。空気よりも細かなものもとらえられるように。
・・と思いました。
☆
施術の実習は、いつもながら、「場」のおかげで上手くできました・・という感じでした。
1日目は「知らない質感を体験する」「待つ」「タイドの指示にまかせてみる」
2日目は「聴く」ことでした。
2日ともまたまたいい体験ができて感動。
詳細はナイショです。
☆
地元の駅を朝の5時の始発で出発、久しぶりに新幹線に乗り、計画通りに、朝の9時50分に大阪市内の会場に到着している・・・「離れ業(?!)」でした。
新大阪の駅に到着した後、会場近くまではほぼ、迷わず着いたのですが、会場となっているビルの眼の前で、
「入口どこだ?」
となってしまい、うろうろしていたら、つくばのお隣、牛久市のM先輩先生が「こっちこっちですよ~」と声をかけてくださり助かりました。感謝です。