【読書会】こころの旅&自省録

先日、読書会に持っていったのは「こころの旅」でした。
人の精神(心)の発達、変化について書かれています。
「(あくまでも自己申告で)ふつうの人」向けの本です。


「ふつうの人」が、周囲の人と自分を比べて、埋没感を感じたり、ついつい動揺してしまったり、自己嫌悪におちいったりするとき、いいんじゃないかなぁと思いました。
それと、「これからどうしたらいいんだろう?」というときにも、ヒントが書かれています。

具体的に、「資格をとれー!」「転職しろー」「株式投資しろー」というような感じのヒントではないですが。

入学、卒業、結婚、出産や育児、就職、ミッドライフクライシス(中年の危機)、更年期、定年、定年後の生活等、生きている間に人はいくつかの節目を通り過ぎるのですが、その節目節目で起こる環境や肉体の変化に、自分のマインドがついていけないときがあります。

そんなときにおすすめです。

老齢期に関する章の中では「パーソナリティの統合」についても触れられています。ケン・ウィルバーが言う「インテグラル」の前に、「人間として」しておくこと・・・という感じ・・というのでしょうか。
引用文献も「これ、次に読んでみたいな」と感じさせるように引用されていて(笑)、これ一冊で何冊も本を読んだ気分になります。
神谷美恵子さんは精神科医で、長島愛生園にも行かれていた方。人を見る目の温かさやゆったりとした時間の流れを感じる文章が、読んでいてほっとします。

自省録は会には持って行かなかったのですが、ついでにアップしておきます。
神谷さんは自省録の翻訳もされています。日本語が美しい。
自省録は「為政者ではなく哲学者になりたかった皇帝が、深夜に日記に書き残した歯がゆい気持ち」という第一印象があります。
マルクス・アウレリウスがもし存命だったら、この思いを深夜にtweet連投して欲しい感じです。
*こころの旅 は装丁が新しくなっていると思います。これは旧版。

Share

投稿者:

backyard

メディカルハーブ、アロマセラピー、ボディワークをベースに、体を健やかに保つ方法を考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です