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フォーカシングのステップ1 『クリアリング ア スペース』

頭や心がごちゃごちゃしているときは空間をつくろう

「勉強していることが頭の中で混乱しないんだね~」
最近、友達から言われることがありました。

そう言われると、今、私の頭や心の中は、いろいろな感情や考えなくてはいけないことで、ごちゃごちゃした感じや混乱はしていないです。大きな空間が広がっている感じです。
もちろん混乱することもあるのですが、これはご愛嬌。

そういえば「混乱」というか、勉強したことの理論が混ざってしまっている人がいるなぁと思うこともありますし、これまでの人生で自分に起こったできごと、日々の生活や周りの人との人間関係、会社でのできごとなどと、それに伴って必ず付いてくる自分の感情の動きがいろいろと入り混じって、「混乱」している人も多いのかなぁ。

私の頭と心に、今のところ上手く空間ができているのは、

フォーカシングの「クリアリング ア スペース」

のおかげだと思っています。

我流だったのですが、大学生の頃からフォーカシングと内観はずっと行っています。
私の生活の中にすっかり入っている習慣の1つです。

「クリアリング ア スペース」は誰に習わなくても、多かれ少なかれ、みなさん自分で心の中でしていそうなことなのですが・・・。

『クリアリング ア スペース』とは・・・
問題を整理して、自分との間に「間」を取ること

フォーカシングを始めるとき、最初にフォーカシングをする人がよくやることは、
「今の体の状態を感じること、ボディスキャン」
です。

そのときによくあることの1つは、
「起こったこと、これからしないといけないこと、考えなくてはいけないこと」
「それに伴う自分の感情」
「周囲の人の反応(を妄想)」
などで、こんな分類もできないくらい、すっかり頭や心の中が混乱している状態になっていることです。

この状態だとフォーカシングで「フェルトセンス」(ステップ2くらい)と呼んでいる体の感覚をうまく感じられないこともありますし、「プレゼンス」(ステップ3以降)の状態に入るのが難しくなります。

ですので、まずその混乱を整理して、心(胸)や頭に広い空間を作っていく作業をします。

それが『クリアリング ア スペース』です。

自分と事柄との間に「間」を取ることで、その事柄や自分の反応、周りの状況などを少し冷静に眺めることができるようになります。

  1. 心や頭の中で気になっていることを拾い上げる。はっきりとした事柄も、なんとなく「モヤモヤ」した感じも両方
  2. それについて、胸やお腹の辺りで感じてみる
  3. それを「ここに置いておく」と覚えておける場所に置いておく
  4. 置き場所を決めたそれぞれの事柄に、「後でまた必ず話を聴くからね」と声をかける

いくつも事柄が出てくる場合も、この作業を1つ1つ繰り返して行います。

置いておく場所は、自分の家や庭、旅行で行った海や山など、どこでも好きなところをイメージします。イメージが苦手な人は、「TO DO リスト」のようにして並べて見るのも良いです。

『クリアリング ア スペース』が進むと

自分で自分自身に対して、「今の状況が快適である。安心である、安全である。フォーカシングを進めよう」とOKを出せる状況が生まれるかもしれません。あるいは、「『いい感じ!』をもっと感じていいよ!」とOKを出すことにつながるかもしれませんし、「重荷を下ろす」ような気分がするかもしれません。

1つ1つの事柄の置き場所を決めているうちに、少しずつ心の中が静かになってくる印象があります。体の中に空間ができたような感じがすることがあります。また、何か別に体で感じること(フェルトセンス)が出てくることもあり、その場合はそのフェルトセンスをフォーカシングしていくのもいいと思います。

これまで生きてきた中で、方法はなんであれ、ある程度空間作りが進んでいる人は、フォーカシングのビギナーの方でもセルフフォーカシングに入りやすいのかなと思います。

逆に、これまで何もせず生きてきて、「とにかく混乱、散乱している!」という方は、最初はカウンセラーさんにフォーカシングのガイドになってもらって、フォーカシングセッションを受ける方が、その後のフォーカシングが順調に進んでいくのでは・・とも思います。

 

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たとえば・・・

私は昔、書店で働いていたので、勉強会や講習会などでは、事柄のジャンル分けがしやすい、書店や図書館の書架をイメージをして『クリアリング ア スペース』をすることが多いです。

整理していくものを本にして、書架に置いていきます。

複数のことを一緒に勉強していて、内容の混乱が少ないのも、それが理由かもしれません。

実は最近は『クリアリング ア スペース』を行うほど混乱することがないのですが・・・。何かで動揺して息が苦しく感じることがあるときに、その体の感じをフォーカシングをしてゆきます。

フォーカシングが進むと、心臓や肺があるあたり=胸腔に広く空間ができるような感じがしてきます。

胸腔に空間を感じると、混乱して呼吸が短くなっていたのが、長い呼吸に変わり、また別のフェルトセンスが出てきたり、「OK」という感じが出てきたりします。

人によってフォーカシングのプロセスは様々で、私がここに書いたことの他にもいろいろな深まりがあります。

『クリアリング ア スペース』 はフォーカシングについて考案した、ユージーン・ジェンドリンさんの『FOCUSING(初版1978?)』という本で既に触れられていて、その前からずっと、ジェントリンさんのカウンセリングでは行われていたことだと思います。アメリカだけでなく世界のあちこちで、たくさんの人の心や頭の中で、空間づくり作業が行われていると想像すると、やっぱり面白いなぁと思います。

ジェンドリンさんを遡るとカール R ・ロジャーズさんに行き着きます。

さてと、ここからは私の体験談

20年以上前に遡ります。一番大きな『クリアリング ア スペース』をしていたときの話です。

頭や心に上がってきた事柄を1つ1つ置き場所を探して、

「保留」
「ボディスキャンしてみて大丈夫そうだったら『もう大丈夫、ありがとう』と一度手放す」
「しばらくの間丁寧に見直していくこと」

と3つくらいに分けて対応していました。

内容1つ1つをフォーカシングで、体の感覚であるフェルトセンスを付け合せしながら見直していっていたこともあれば、家族、友人など人間関係については内観療法的に見ていっていたこともあります。

我流ですし、そのために特別な時間を割いてトレーニングを受けることもありませんでした。

「ひとまずこれで大丈夫かな」と、体からなーんとなくのOKサインが出るようになるまで、10年くらいかかりました。

「これからはじめて空間を作ります!」という人は、「空間づくり」をしつつも、この先、その内容を1つ1つ見直しする作業が多分必要になっていきますし、それまで、ほったらかしにした荷物が大きければ大きいほど、見直しをするのに時間がかかります。

空間作りをしても、置きっぱなしでは、動けなくなるときが必ずやってきます。

見直しの期間中は感情が揺れて、部屋に独りでいると、ティッシュの箱が離せないくらい涙がとまらなくなったり、若さから来る勢いもあって、怒りがとまらなくてモノを投げたくなることもありました。

でも、

  • そんな自分を少し離れたところから観て、包み込んで受容する
  • 見直しをする事柄の存在をみとめて「こんにちは」とあいさつをしてみる
  • その事柄に何か「言い分」がありそうだったら、それを体の感覚と付け合せながら話を聴く
  • 「言い分」について、対応できそうなことがあるときは少しずつ実行に移す
  •  ネガティブなことも少し離れたところから観る。自分を形作っている要素の1つとして受容していく
    ⇒受容すれば、それが出てくることはあまりなくなるか、それについて助けになるようなことが起こる。⇒それについて葛藤することがあまりなくなる。
  • そんな状態に「ありがとう」と言えるようになる

こんな作業がどこかで必要になってきます。

作業が終わったあとは、ありきたりの言葉ですが、
「自分が一番の自分の理解者になる」

そんな感じです。

大きな受容が終わると、少し落ち着いて生活できるようになるのですが、いかんせん私たちは「人間」です。一度落ち着いても、生きている限り、後からどんどん蓄積されます。

「ここで最後」ということはなく、この作業はこの世を去るまでずっと続くことのように思います。

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フェルトセンスって?プレゼンスって?という話は今後またゆっくり。

「整理」をする段階で使えるテクニックがいろいろあるのですが、これもブログが長くなるのでまた今度書いていきたいです。
それと、フォーカシングをしていると、いろいろ面白いことが起こります。
そんな話もシェアしたいです。

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backyard

メディカルハーブ、アロマセラピー、ボディワークをベースに、体を健やかに保つ方法を考えています。

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