かわいい花には毒がある
クリスマスローズの花は今が満開。
我が家の鉢植えです。
品種が多く、どれもかわいらしい色合いのものが多いのと、まだまだ寒い時期に咲く貴重なお花なので、ついつい目が行きます。
数年前まで全然知らなかったのですが、このクリスマスローズは「毒草」に入ってしまうのだそう。
「ヘレブリン」という強心配糖体が含まれており、この成分は「心臓毒」なのだそうです。
そう聞くと怖くなりますが・・・、見ているとやっぱりかわいらしい。
筑波実験植物園のクリスマスローズ
筑波実験植物園でも今が見ごろで、たくさんの種類が咲いていたので写真を撮ってきました。
Helleborus bocconei
Hlleborus atrorubens ?
Helleborus nigercors magin
Helleborus ballardiae Marleen
Helleborus ericsmith
外見が美しければ美しいほど、疑ってかかる方が良いのか?
ハーブの勉強を始めてから、よく『毒草を食べてみた 植松黎著 文春文庫』をぴらぴらめくる機会が増えました。この本のクリスマスローズのページで面白い文があったので引用させてください。
十九世紀の著名な育種家であったオーストラリア人のファラー(1845-1906)によれば、「花びらは輝くばかりの純白であるが、本当に純真な心をもっているのかどうかわからない。だって中心部や根は真っ黒ではないか。慎み深さなどは本性を覆い隠すごまかし以外の何ものでもない」と手厳しい。
今回、白いクリスマスローズ、Helleborus niger は写真を撮るのが難しい、通路から少し遠いところにあったので撮らなかったのですが、かわいらしい「純白」でした。
たしかに外見は白いけど、腹黒いヤツなのかもしれません。
慎み深いのは「フリ」で、本音はどうかわからないヤツ。
そんな花を「かわいい」と愛でる私もかなり腹黒いかもしれません・・・。笑。