言葉と気づき/読書療法とカエルカード

読書療法のこと・かなり大まかですが

11月30日に開かれた、読書療法学会の勉強会に参加しました。
これで2度目の参加です。

会長の寺田真理子さんが、毎回の講義録を読書療法学会のHPに掲示してくださっているので、
過去の講義録を読んで、参加することにしました。

http://www.bibliotherapy.jp/jpn_whatsbibliotherapy.html

フィクション、ノンフィクションを問わず、本の中の一節や詩をテーマにして、それについて感じたことを言葉にしていきいます。音楽や絵画がテーマになることもあります。

テーマについて、何か思うことを話したり、文字にしたりして目に見える形にしていくうちに、自分の心の中にある「何か」への気づきにもつながるのでは・・・ということをねらうセラピーです。

本を1人で読み進めることができる方なら、読んでいるうちに自然にそれが進みますし、自助グループで行われることもあります。
グループで行う場合は、当然、発言するのが苦手な方は「パス」する権利があり、話し合いが進むうちに「やっぱり何か話したい」感じになってきたときに話していただくこともできます。自分の感じたことを「プレゼンテーションをする」という場ではないのも良いところです。

biblio-petry-therapy

この『BIBLIO/POETRY THERAPY』という本は「読書療法家」として、グループのファシリテートをどう行うか、素材の選び方などについて書かれています。これをテキストにして講義は進められます。

私はどちらかというと1人で本を読み進めて勝手に気づきが進むタイプで、本からの気づきの大切さはよくわかっているつもりだったのですが・・・。

このことについてメソッドを作られた方がいたことや、たくさんの人にこれをどうやって適用していくのかということも知りたくて参加させていただいています。

次回はいよいよ、自分で選書をする回なのですが・・・テーマにそった本が見つけられるか、物色中です。

「気づき」というと精神的な話が中心になりがちですが

以前、「フォーカシング」をすることにより何かしらの気づきがあった方から、痛みがつらく歩くのも難しいくらいの膝の関節痛がやわらいだというご経験をうかがったことがあります。またサーノ博士のヒーリングバックペインが代表的ですが、「気づき」が疼痛緩和につながることがあり、「気づき」をキーワードにしていろいろ調べています。

「気づき」というと精神的な話が中心になりがちですが、それが体にどう影響するのか調べています。

月1回の(詳細ないしょの)勉強会

先週末は月1ペースで開かれている勉強会に参加しました。
年末で「少し変わったことをしようか」ということになり、「カエルカード」を持ってきてくださった方がいたので使うことにしました。

カエルカード

下の写真はカードを作られた方の1人、中野裕弓さんのサイト(http://www.romi-nakano.jp/onlineshop/kaeru/)からお借りしました。カードに描かれている「カエル」には小さな天使の羽が付いていて、かわいらしいです。ケースも薄く、タロットカードより持ち歩きやすい!

その日はカード1枚1枚に、キーワードとなるような言葉が書かれていて、そのキーワードについて、今自分が思い浮かぶことを話しました。
ある程度、信頼がおけるメンバーでないと話せないかもしれないですが。

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「言葉」をきっかけに、それについて自分が感じたことを話してみる、表現してみるのが楽しいです。

そして、カードを引くと、そのときになぜか自分の中にひっかかる「言葉」が出てくるのも面白い体験でした。
タロットカードやオラクルカードを使われたことがある方は、ご存じだと思いますがそれです!

占いとの違い

今回の勉強会が「占い」と違ったことは・・・。

出てきたカードを解釈するのは「本人」です。

本人が出てきたカードについて言語化(解釈)をし、それを傾聴している(見守っている)人がいる状態のほうが、「腑に落ちる」度がなぜか高いなぁと思いました。

傾聴して、フィードバックして、また傾聴して、という繰り返しの中で、「腑に落ちる」度がどんどん深まります。

読書療法とカード、どちらにも共通していること

どちらも感じたことを言葉で表現して、周りの人にもわかる形にしてみる、ということでした。

心の中のひっかかり、そのものにじかに触れていきません。ツールを使って、そのときのテーマにについて話をするだけなのです。ですが、それが結果的に、自分の中の心のひっかかりがほどけることにつながります。

フォーカシングもそうなのですが、ぼんやりしたことに、何か言葉や音、イメージをあてはめて顕在化することの大切さがわかりました。
今はそれの勉強をしているような気がしています。

アロマセラピーとボディワークも一緒かなぁ

心の中のひっかかり、そのものにじかに触れない・・・というのはアロマセラピーやボディワークも一緒かなと思います。

私の場合は、「心の中のひっかかり」について、頭の中にいろいろな言葉やイメージが浮かび上がりすぎて、落ち着かず、眠れなくなることがあるのですが、アロマセラピートリートメントやボディワークを受けていると、その状態がなくなり、いったん頭の中が真っ白になり、とても気分が落ち着いた状態に戻ります。

体のトリートメントをすることで、体に自分の意識がいきます。そうすると、頭に行き過ぎていた意識が薄らぎ、言葉やイメージでいっぱいになっていた頭の中が空っぽになるような感じがしてきます。

「心のひっかかり」そのものについて、セラピストやプラクティショナーに話すことは決してないのですが、なぜかすっきりとします。

その状態を体で覚えれば、また動揺したときもそこに戻ることができますし、どうすれば戻ることができるかも体でわかるようになります。

普段のちょっとしたことは、自分で戻ることができるようになりますが、「どうしてもうまくいかない」というときも必ずあります。そんなときにまた、メンテナンスがてら受けていただくといいのかなと思っています。

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投稿者:

backyard

メディカルハーブ、アロマセラピー、ボディワークをベースに、体を健やかに保つ方法を考えています。

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