動的感覚への扉を開く(第4回)@朝日カルチャーセンター

前後しますが、10月30日に朝日カルチャーセンター新宿校で開催された、

『動的感覚への扉を開く』

を受講しました。

身がまま整体の片山洋次郎先生と、ロルフィングの田畑浩良先生のコラボレーション講座です。

飄々としたお二人と、その周りに自然にできあがる和やかな場がとても居心地が良く(すっかりファンになっております)、そしてそこに時々するりと入るファシリテーターの藤本靖先生のソフトだけど鋭いトークが面白く、2回目から3回受講しています。

これまで言葉にできないくらい漠然とした状態だったのですが、なーんとなく頭ににまとまってきたので、備忘録として書いておこうと思います。まだきちんと整理できていなくて、頭から出てきた言葉をそのまま書いていきます。ひとりフォーカシング状態?

講座の内容

その場に居た人でないと、いや・・・居た人でもよくわからないことがある、身体に起こる感覚を探求する講座です。感じることは参加者それぞれ違いますし、言葉で説明するのがとても難しいです。

ものすごく大まかなのですが、これまでは、

『セッションを始める前に、クライエントさんにとってもプラクティショナーにとっても安心な場を作ることが、クライエントさんの治癒力を自然に引き出すのに大きく寄与する』

『プラクティショナーが「安全だ」と感じた場所がクライエントも「安全」と感じる模様(その逆もしかり)・・・』

『では「居心地が良い距離」「安全、気持ちが良く感じる場所」ってどんな所なのだ?』

ということについて、簡単なワークをしながら感じる講座でした。
不器用な私にもできるくらいのシンプルなワークだからこそ、変化がわかりやすく、とても勉強になっています。

次回は「東西の違い・・・」がテーマのようですが、どう展開していくのか楽しみです。
今回、片山先生から、整体がカイロプラクティックやオステオパシーの考えを取り入れてきた経緯などのお話をちらっとうかがいました。
次回の前段のような感じがして、楽しかったです。

▼このドングリの距離は・・同じ方向を向いているので大丈夫なのかな?
(いや、向かい合っているようにも見えるし、くっつきすぎだ・・・ガーン

ドングリ

これまで感じたことと自分についての振り返り

ワークをしていると術者と受け手の間に、コクーンのような小さな「場」ができます

こういう「場」ができあがると、相手との間に何かしらの相互作用がより進むのかな?それを伝えているのは空気かな?と思いました。空気が揺れたり、温まったり、それで何かが伝わってきます。

お二人のワークの違い。前回よりもはっきり感じました

これまでこのような感覚的なWSを受講しても、実は身体であまり感じることがなかったのです

この講座では、初回は初対面の方、前回と今回は植物療法の先輩に組んでいただきワークしました。既知の人と組むことが身体への「安心」につながったのか、最初に参加したときよりずいぶんたくさんのことを身体で感じることができて、その違いがいろいろヒントになりました。

初対面の人や、ある種の「場」からの疎外感や乖離感を持っている人たちに、「家族や友人、親しい人が傍にいることで感じる安心感と同じような感覚を感じてもらうことができるか?」ということは、私がセラピストになろうと思ったときの「宿題」です。

転校するときの緊張感

初めての場所に行くことや初対面の人に会うたびに相手の「緊張感」が伝わってきます。その「緊張感」をどうしたら相手にその場ですぐ無くしてもらえるか、小さな頃からすごく考えていました。ですが、相手にあうことで自分に起こる「緊張感」はずいぶん無理をして隠したり、我慢をしたりしていました。

・・・で、子供のころに「相手にも自分にも緊張感が生まれない方法」をいろいろ考えたのですが、「笑顔であいさつ」以外何も考えない、自分からは誰に対しても最初は境界線を作らない、流れに任せることにしました。いつでもぶっつけ本番です。

にひひ (誰もどうなるかわからないので、「それでいいのだ」とバカボンのパパのように思います)

どこにいっても、「飄飄としている、マイペース」と言われるのですが、表情に一切出さないのが得意なだけで、見えないところではかなりの緊張を感じていました。自分がそのときの自分の変化を感じることができるから、それを外からは見えないように隠せるのかなとも思いますし、他の人のこともなんとなくわかるのかなと思います。

誰にもわかってもらえなさそうな、他の人には決して見えない、言えない「緊張感」や「恐怖感」も含めてケアできるようになりたいと思います。

クライエントさんを「どうやって笑わせるか」という講座では決してない(笑)

のですが、和やかで笑いが絶えない講座で、こんな雰囲気でセッションを作ったり、受けられたりするとずいぶん、体の感じ方が違うのではないかと、受講するたびに思います。

笑い、笑顔は大切ですね。ニコニコ

私もお二人のように飄飄としていようと思います  オバケ

「場」・・・のこと

子供の頃から「場」についてとても関心があります

  • 転校初日に最初に教室に行ったとき、転校生を迎える「場」作りをしてくださっているクラスと、そうでないクラスの違いがよくわかったのがきっかけかもしれません。
  • ボディワークのワークショップに出るとその場ではきちんとワークできるのに、自分で練習しようとすると再現できないという体験を何度かしています。その「場」には何があったのか、起こっていたのか?
  • あまりそこを追及する人はいません。「習ったことができない」ということを声を大きくして言う人は少ないですから・・・。にひひ
  • 寄席に行って、だんだんと演芸場の空気が緩んで温まってくる様子、笑い声が出やすくなる状態も独特の場の作り方です。拍手の音は場の空気を温める大切な道具です。
  • 先日書いた「フルーツポマンダー」「塗香」もそうです。香りで自分の「身体」「場」を守ります。「香り」は目に見えませんが、芳香成分が空気にのって広がります。場の広がりが誰にでもわかりやすいので、雰囲気もすぐ変えることができます。

ここ数か月「ハーブウォーター講座」で教えていただいている、前原ドミニック先生からお聞きした、

「今は体の匂いをなくそうとしている人が多いけれど、それをすると自分が無くなってしまう。香りは大事」

という言葉につながります。

精油やハーブウォーターの化学成分も大切なのは重々承知ですし、それが作用する時は多々あります。でも、「芳香」を感じて、自分の存在を改めて感じることが、誰でもできる芳香療法(アロマセラピー)の一番大切な部分だと思うのです。

方法はなんであれ、自分という存在や今いる場所を静かに感じることが、すべての源になっているような気がします。

なんだかまとまらなくなりましたが・・・フォーカシングのときもそうですが、セッションするときの「場」は大切なのだぁと思います。

フォーカシングは「場」をとても大切にしているよな~と思います。

実は以前から何度も感想をブログに書こうとしていたのですが、なかなかまとまらず

今でもまとまってないのですが。笑。

「私が書くことでもないかもな~」
「もっと敏感でいろいろ感じている人がたくさんいるはず」

と思い削除していました。

とても感覚的な講座なので、受講された方によって印象や「何が大切なことだったか」がずいぶん違う講座のように思います。各々の方が感じたこと1つ1つが大切なことで、あくまでも参考まで。

大きい声を出す人や少数の目立つ人がいると、その人の意見に「場」がとても左右されます。私はその状態があまり好きでないです。いろんな人からポツリポツリといろいろなアイデアが出てくるほうが、そのあとの展開は面白いです。

常々「場」を左右するような存在にはなりたくないと思っているのですが、、、。

昨日、フルーツポマンダーを作って、「場」のことを急に忘れないうちに書きたくなってしまいました。

また、ブログが長くなってしまいました・・・連投すみません。

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投稿者:

backyard

メディカルハーブ、アロマセラピー、ボディワークをベースに、体を健やかに保つ方法を考えています。

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