眼のこと,ハーブを使うこと

私事ですが

一昨年の健康診断で「網膜神経線維欠損の疑いあり」という結果が出ました。視野欠損は今のところありません。両目とも網膜神経線維が薄くなっているとのことでした。予防のための目薬を処方され,現在使用しています。

親からの遺伝のこと,自分自身の強度近視のことがあり,以前から心の準備はしていたので,そんなにショックではなかったのですが,老いから死へ,どう上手くソフトランディングするか…,これまでの生活習慣をいろいろ変える必要はあると考え,今に至っています。

私は標準治療に従うことにしています。ガチの自然療法崇拝者ではありませんので,「意識高い系(?!)」のことは書きません。

以下まとまりが無いですが,最近感じていること,思っていることを書いていこうと思います。

WordPressのアップデートで,使用方法がよくわからなくなってきているので,Wordpressの練習も兼ねています。

施術と眼のこと

検診の後,オステオパシーの施術を習っている師匠に,「私自身はこれまでとおり施術を受けてよいのか」,「施術と眼の関係」についてなど質問をし,施術はこれからも普通に受けることにしました。

師匠の話は省略します。話を聞いてその時に感じたことは,

『施術を受けて,網膜の神経線維が若い頃のときの状態に戻る…ことはない。施術は経年劣化を遅らせることはできるかもしれないが,劣化したものを元に戻すことはできない。「劣化したものを元に戻す」…自然の摂理に反することでもある。不自然なこと』

ということでした。これは師匠の言葉ではありません。念のため。

行っている施術は,自律神経系の働きを整えることが含まれるため,眼の状態(…というか体全体)のサポートにはなると考えています。

「お医者さんから薬を処方されたら,ハーブの使用はいったん全部やめる」

いつどこで習ったのか聞いたのかすっかり忘れましたが,この言葉が頭に残っていたので,「メディカルハーブ」と呼ばれているものを,お薬のように使うのをやめることにしました。これまでも,何か月も連用しているものはありませんので,ハーブが使えなくて困ったことは特段ありませんでした。

講習会等でクラスメートと行う施術等のせいか,「私の自分の体調不良の原因」と私が考えていた体のことが,ここ4,5年間で修正されてきていたこと,更年期障害が出てきやすい期間を通り越している(らしい)ことなど,体の不調が以前ほど気にならなくなってきたからかもしれません。

セントジョーンズワートのこと

ハーブが使えなくて「どうしようかな」と思ったことが,そういえば1つだけありました。

考えこむ日が続いたときに,「予防」のつもりでいつもセントジョーンズワートティを飲んでいたのですが,それができなくなったことです。

点眼薬を処方された後,PubMedでセントジョーンズワートと眼のことを検索していたら,1件,Letter がヒットしました。

(私がいろいろ詳しく書かないほうがよさそう→詳しく書こうにも書けないので,ぼんやりと書きます)

私と同じような(もっと症状が重い)眼の状態で手術をすることになった人に関するレポートでした。「眼圧が下がらず,点眼薬が効いていない」のが手術の理由だったのですが,この患者さんはセントジョーンズワートティを何年間も継続して飲んでいて,それを手術1か月前に止めたところ,眼圧が(正常と思われる値まで)下がったということでした。

セントジョーンズワートの使用を中止した後,突然眼圧が下がったということは,セントジョーンズワートがシトクロムP450(薬物代謝酵素)を誘導して,β遮断薬を含有する前述の点眼薬の働きを阻害していたことを表しているのではないか。今後もっと調査が必要…

https://www.ojoonline.org/article.asp?issn=0974-620X;year=2018;volume=11;issue=2;spage=188;epage=189;aulast=Edington

というような結論でした(きちんとした翻訳ではありません)。

ハーブのことを勉強し始めると,セントジョーンズワートのことは誰でも勉強するのですが,これまであまり身近に感じたことがありませんでした。

やはりそうなのだなぁ…。

ドライのセントジョーンズワートを大きな袋で買い置きしていたのですが…残念です。

前のブログに書きましたが,チャイティに入っているハーブ(カルダモン,シナモン,クローブ)は大丈夫そうなので,今後は何かあったらチャイティにお世話になる機会が増えそうです。

グリューワインも良いのですが,アルコールとリンゴ (私のお腹の調子が悪くなる原因の1つ)がなぁ…。

今年は

昨年はいろいろ失敗をしたので,2023年は,「規則正しい生活をする」「無理をしない」を頭において行動していく予定でいます。ますます平凡な人間になります。

まずは風邪を引かないように過ごそうと思います。

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2019年1月の記録:研修に参加

ブログやFBの更新を積極的にするのをやめてからしばらく経ちました。

「やめる!」と決めたわけではなく、なんとなくなのですが。

「外に向けて何かを伝えたい」と特に思わなくなってしまい、休憩をしていました。

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1月は恒例行事のようになってしまいましたが、研修に2回参加しました。

内容について書くのは避けますが、まるっとまとめてしまうと、自分が

「ジェダイマスターからフォースの扱い方について学ぶパダワン」

になった気分でした。T師匠はオビ・ワンで、私はアナキンか(いや、そんなに優れてないぞ)。ジェダイ騎士の先生方、たくさんいらっしゃったなー。

こういう書き方をすると、エキセントリックな印象を持たれてしまうかもしれないのですが、でもまぁ、ほんとにそうでした。

ユザ○ヤで生地を買って、ジェダイマントを作っちゃおうかなぁと、帰りの電車で真剣に考えました。

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バイオダイナミクスのクラスの受講を許可されるまで、ずっと疑問に思っていたことの1つが、

「(あるやり方で)施術することで、受け手までセンシティブにしてしまうのではないか」「センシティブなのは術者だけでいいじゃない。受け手までセンシティブにする必要ってあるの?」

ということでした。

これまでの研修でこの疑問に関する回答はうっすら出ていたのですが、今回の研修では、全く別の観点から答えがやってきて、疑問自体が無くなりました
(タイド的な解決法だなぁと思います)。

T師匠、アシスタントの先生方、クラスメートのみなさんに感謝です。

人間が思考して構築、発展、発達させたシステムでないシステム(例:人間の体)で起こる現象や、そのシステム間のコミュニケーションでは、
「インプット、アウトプットするときに使う『言葉』もノイズになる」
ということも改めて感じました。

施術の最中、そのときに透明になった体で感じたことが全て。

もちろん、言葉や言語はある段階で必要なことを学ぶためには重要で、私は今もこれを使わないと体について学べませんが、それだけでは伝達できないことがたくさんあります。

こういったことを饒舌に語ること自体、それを否定している感じもします。矛盾している行為なのかも。だから最近、ブログもフェイスブックも更新したくなくなったのかなぁ・・とこのブログを書きながら感じています。

そして、それは、施術を受けてくださる方にはさほど重要でないこと。
あくまでも術者側の問題です。

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「水平線から上がってくる太陽、光」その場にはすべてが詰まっています。今回は朝日の写真ばかり撮っていたのですが、それもなんだか、言語の情報を超えたところのものを伝えたい、という師匠の心意気の影響をすっかり受けてしまった結果のような気がしています。

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お腹について考えた

バイオダイナミクスの勉強と並行して、いわゆる「基礎医学」というものも、つかず離れず、、というのか、、ここしばらく勉強しています。

時間の都合で「一般書」にまとめられる本をしばらく読んでいなかったのですが、7月からしばらくの間、久しぶりにずいぶんたくさんの本を読みました。

腸内細菌、乳酸菌、ヨーグルト、小腸、大腸、FODMAP 、SIBO、、、の本ばかり。

(一般書ではないのかも・・・笑)

自分の消化器系の調子があまりよろしくなく、「過敏性腸症候群って言うんじゃないかなぁ・・」という状態であるのは、4~5年くらい前から自覚していました。

「ストレスのせいだろうなぁ」と思っていましたが、健康診断で内視鏡で見てもらっても、「大腸」はきれいで、悪いところは何もないとのことですし、生死にかかわることでないので、しばらくほおっておりました。

ですが、その「ストレス」があまりない今でも、状況が変わらないのです。

なんでだろう?とさすがに私の疑問も膨らんできて、とうとう、食事を(緩めに)見直すことにしました。

▼参考文献1:オーストラリア モナシュ大学の低FODMAP食事ガイド
(アプリもあり)

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▼参考文献2~

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簡単に言うと、

納豆、ひじき、わかめ、こんぶ、きのこ類、ごぼう、アスパラガス、たまねぎ、にんにく、キムチ、とうもろこし、さつまいも、りんご、なし、パン、パスタ、カレー(小麦粉が入っている)、ケチャップ、ソース (他にもあります)乳製品

等、腸内細菌の餌になっている食材をしばらくの間食べないで、小腸で増えた腸内細菌をいくらか減らす作業をした後、少しずつ食べる食材を増やしていって、どの食材でお腹の調子が悪くなっているのか様子を見る・・という方法です。

最近はやりの「糖質ダイエット」ではないので、お米、ジャガイモは結構食べますし、お肉も適度に食べて構いません。栄養面での偏りの心配が少ないので、私でもやれそうだな・・と思い始めました。

ちょうど夏野菜が旬で、トマト、きゅうり、なす、ピーマン、パプリカ、などなど、そちらに意識が行ったので、さほど苦になりませんでした。

3か月ほど経過して、今のところの結果なのですが、当初の見立ての通り、パンやパスタ(小麦)、カレーとの相性が悪そうです。

1日2食の主食が小麦⇒ ×
春巻きの皮や餃子の皮くらい⇒ △
パスタの後にヨーグルトやリンゴを食べる⇒ ×××

とはいえ、完全な「グルテンフリー」生活にしてしまっても、何か支障がでてくるのではないかとも思い、(一番支障が出てくるのが人付き合い。笑)1週間に何度か、お腹の負担にならないくらいにパンやパスタも食べてしまっていますし、これからもいろいろ食べられる食材は変わってきそうです。

▼FODMAP食のレシピ集

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こんなに手の込んだものを毎日作っていられないなぁ・・というのが本音。
新しく買い足す必要がある調味料が多そうですし、使い慣れないので
なんだか無駄にしてしまいそう。

お米の国の住民で良かったです。

今回、腸内細菌が人の体の中でとても重要な役割を担っているということがよくわかりました。

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腸内細菌自体はそのつもりはなくて、自分が人間の体の中でいかに生き抜くか、子孫を残すか・・ということにしか注力してなさそうなんですが、人間はその活動に助けられている感じ。

私の体は、私だけのものでないです。
私の体の外だけでなく、中にも生態系があります。

As above, so below.  上なる如く、下も然り。

 

 

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6/16-19 バイオダイナミクスオステオパシー phase 3 受講

怒涛の6月第2弾。

今年で3年目。バイオダイナミクスオステオパシー(以下「バイオ」と略)の講座に行ってきました。

「恒例」とは書いてみましたが、実は毎年毎年、

「来年は行けるかなぁ?」
「行けるようにするんだよ!」
「行って大丈夫なの?」
「いや、大丈夫にするために行くんだよ」

と、自問自答をぎりぎりまで繰り返して、そしてやっぱり参加する講座でもあります。

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「バイオ」について私が語るのはまだ早いなぁと思うので、受講内容などの詳細は省きます。

正直、ブログなんぞで「まるっ」とまとめて語りたくない深く広いこと。
施術毎にこれからもまた何か新しいことを体験するはずなので、今ここで「バイオ」の世界観について言語化、定義をして、私が持っている小さな枠組みの中で確定したくない感じがしています。

ここ3年間、私が所属しているクラス(他のクラスとは少し変わったクラスらしい)のパターンですが・・・。

例年、初日の最初のセッションは、前年の講座で学んだことがきちんと定着しているかどうかのチェックと、1年間、怒涛のシャバ生活を送っていた私たち自身のメンテナンス&垢落とし。

そしてその後のセッションから最終日まで、そのフェーズで課題となっていることを順番にしていって、それが次の1年間にこなすべき宿題になる・・という感じがしています。

もちろん、この宿題の他に、私の場合は自分の関心が向くことが必ず出てくるので、それも1年の間に調べながら進みます。

この「宿題」や「関心」については、親しいクラスメート以外に誰に話すわけでもないのですが、面白いことに、それがテーマの施術を行う機会が増え、日常生活でもそれがキーワードになる出来事が増えます。

結果的に、生活丸ごと「バイオ」になってきつつあります。

きっと、長く続けられている先輩方はみなさんそうだと思うのですが・・・・。

次のフェーズを受講するまで1年間開くのですが、それも、学んだことを自分の体まで落とし込むのにちょうどよいのかな・・と思います。

幸いなことに、今のところ毎年、先生から「これやってみて!」と提示されることは、最低限はクリアできているようなので、状況が許す限り参加し続ける予定です。

最初の年は「どうしよう」「1回やってみてだめだったら諦めよう」と思いつつの参加でしたが、意外にも先生のお話を、頭ではなく、身体で
「!!」
と腑に落ちるところまで体感できている感じもしています。
たぶんこの施術は、今のところ私には合っているのだろうなと思っています。

そんなこんなで、私の夏というか1年は、6月で終わりました。また来年の6月まで粛々と施術と勉強と仕事の毎日です。

毎年、講座が終わった後に、奮発してケーキをいただいて帰ります。
今年もおいしかったです。

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「エゴ」はなくても個性は残るのかな/「変形菌」展を見て

現在勉強中の、そして亡くなる瞬間、亡くなった後も勉強し続けることになりそうな「トラディショナルオステオパシー」における、ヒトの身体の見方の参考になるということで、「粘菌」についてちらほら気にかけています。

本は何冊か読んだのですが、わからないことがたくさんあり、少々困っておりました。

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そんなわけで、2月17日から開催されている「変形菌」展を初日に見てきました。以前に読んだ本の著者の方々が登壇される、プレミアムトークが聴きたかったのです。
3人の先生方のそれぞれのお話は私にもわかりやすく、また展示は、実物、模型、画像が盛りだくさんで、これまで「?」だったことも、だいぶわかるようになってきました。増井真那さんの、『変形菌の「自他」の研究』は本当に興味深いです。

上映されていた「アメーバ状細胞→接合→細胞分裂をやめる→核が増える→細胞が大きくなる→原形質流動が始まる」という動画は、感動して3回繰り返して見てしまいました・・・。

▼スマホ用のレンズが置いてあって、こういう画像を撮ることもできます。

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▼南方熊楠さんの絵の具は文房堂製だった!
学生時代から神田神保町界隈に入り浸っていた私としては、とても親近感が湧きます。「熊楠さんも、あの本屋、この本屋、あちこち立ち寄ったのかしらー」と妄想。

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展示物の写真撮影がOKだったのもとても良かったです。遠慮せずもっと撮って来ればよかったな~。

粘菌の生態はもっと知りたいこと満載、自分で育ててみたい感じでいっぱいなのですが、変形菌のことを調べ始めると、トラディショナルオステオパシーの勉強ができなくなりそうなので、適度にとどめておこうと思います。

ごちゃまぜにしてはいけないと思うのですが、ついついやっぱり混ぜて書いてしまいますが・・・。

トラディショナルオステオパシーの独特の施術をするときは、自分の「エゴ」を失くすようにという指導を受けています。

それは、普段、頭でいろいろ考えることで自分を守っている「人間」からすると、「『単細胞生物』に戻れ!」と言われているようにも思えます。

不思議なことに、施術する側が「エゴ」がない状態になると、施術を受ける方もそれを感じられるのか、お互いに「エゴ」がない状態になります。

最近その状態の中でよく感じるのが、

「エゴは失くなっても、その人の個性(特性)は残る」

よく「エゴがなくなる→→→みんな1つ(ワンネス)になる」とは言いますが、みんなそれぞれが「Whole」の構成要素の1つとして、その個性を持っている感じ。

それぞれが突出した何かを持ってはいるけれど、「自己主張」はしない感じ。

決して無個性になるわけではないのです。

各々がその「個性」に沿って生きると、精神的、魂的(単細胞的?)にはとても元気に生きられます。元気を失くしていた人は活力が戻ってきます。

帰り道、夕暮れの中、車を走らせていたのですが、自分がまるで、ボヤーとした原形質の中を動く小さな核の1つになったような気分になりました。

ゾーンがとても大きくなった感じがしました。

科博の南方熊楠展、どうしようかな~。

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