先日から書いている『プレゼンス』について、大事なことを忘れていました。
ストレスケアセラピストのなつこです。
『フォーカシング』
をすることがプレゼンスの練習になります。
「神様とか仏さまとか、いると思ってな~い」という人には良いのではないかと思います。
プレゼンスの練習・・・というか、プレゼンスの状態に入ってからフォーカシングをしていくので、フォーカシングの練習をしているうちに「プレゼンス」が習慣になるという感じです。
フォーカシング (wikipedia にとびます)
以下はユージーン・ジェンドリンからフォーカシングを学んだ、アン・ワイザー・コーネルさんの本からの引用です。(引用長すぎちゃったかも。問題があったら削除いたしますのでご連絡ください。申し訳ありません)
私が変な文章を考えるよりいいかなぁと思いました・・・。私にとっては、アンさんのこれが「そう、フォーカシングってそうだよね!」という感じです。
「自分のからだで感じていることに耳を傾ける」
・・・これは、前に書いた、「日常の動作に気を配る」ことと同意になるかもしれません。
「クライエントがからだで感じていることを言葉で表現するのには時間がかかる→それを『待つ』『引き出す』トレーニングになる」ということからでしょうか。
ソマティクス指向のボディワークの先生方からは受講されるとフォーカシングの話が(たぶん)何度か出てくると思います。
『やさしいフォーカシング 自分でできるこころの処方』 発行 コスモス・ライブラリー、発売 星雲社 より
p12-
シカゴ大学のユージン・ジェンドリン教授は、「なぜ、心理療法で効果がある人と効果のない人がいるのか」という疑問から、実証的研究を始めました。かれと同僚の研究者たちは、何百という心理治療場面の録音テープを検討しました。
・・・確かに、成功した治療では、セラピストはより共感的で、より率直で、より受容的で、より鋭いようなのですが・・・しかし、実際には、セラピストの行為からは何ら有意な差は見られませんでした。どのテープでも、セラピストたちはおおむね似たようなものなのです。
P13
・・・・次に研究者たちは、テープのクライエントの部分を聴いていきました。そこのところで、なんとも魅力的な、とても重要な発見をしたのです。治療が成功だったクライエントと失敗だったクライエントには違いがあったのです。
p10-12, フォーカシングとは、からだを使って、自己の気づきを促し、こころを癒していく、独特のプロセスです。それはひどく単純なことです。あなたがどんなふうに感じているかに注意を向けて、その感じと会話をするのです。その会話では、あなたはほとんど聴き役にまわります。フォーカシングは、生活の中で起こっている事柄について、からだの内側で何かを感じるという、おなじみの経験から始めます。立ち上がって話し始める時、胃のあたりがざわざわする感じとか、大切な電話をかけようとすると胸がきゅーっと締めつけられる感じなど、私たちが「フェルトセンス(感じられた意味感覚)」と呼んでいるものを、-何らかの意味をもっている身体感覚のことですがーあなたはすでに経験しているわけです。
それでは、胃がざわざわする感じとか、胸がきゅーっとしめつけられる感じとか、喉が詰まった感じがする時、あなただったらどうしますか。私たち皆と同じようだったら、それをなくそうとするのでしょうね。「どうして一番大事な時に限ってこんなばかにみたいな感じになるの」といった憎まれ口をたたいたり、「私がもっとできた人間だったら、こんなふうに上がったりしないのに」と自分をけなしたり、あるいは、深呼吸を繰り返すとか、一杯飲むとか、たばこを一服吸うかもしれませんね。
もし、あなたがフォーカシングを知らなかったら、そこにある感じに耳を傾けるとか、その感じがあなたに話しかけるようにしむけるというようなことはしないわけです。
でも、あなたが感じているその感じのほうからはなしかけてもらうことができたとしましょう。そうなれば、深い深い部分、豊かに満ちている部分が開かれて、あなた自身がさらに深く豊かに変わっていくことになるでしょう。こころもからだも全部ひっくるめた自分全体の感じ、自分という全存在に備わっている深く豊かな部分が開かれるということです。そして、さらに、その感じに耳を傾けるならば、それは楽な感じにほぐれてきて、あなたがしていることをもっとはっきりさせて、迷わずまっすぐ進めるようにしてくれます。生活のこの深いところであなたを驚かせたり喜ばせたりしながら、もっともっと前向きに進むようにしてくれると思います。
フォーカシングは、このように、やさしく思いやりを込めて、こころから受けとめてあげる姿勢でからだに耳を傾け、内なる自己があなたに伝えるメッセージを聴いていく独特のプロセスです。からだの内側に貯えられている知恵に敬意を払い、からだを通してあなたに語りかけてくる微妙なレベルの気づきを知るようになるプロセスです。
からだに耳を傾けることで、洞察、身体のほぐれ、生活の前向きの変化が得られます。あなたは自分のことをもっとよくわかるようになり、もっと快適になり、そして、生活をもっと自分が望むように創造していくよう行動するようになると思います。
上記の
フォーカシングは、このように、やさしく思いやりを込めて、こころから受けとめてあげる姿勢でからだに耳を傾け、内なる自己があなたに伝えるメッセージを聴いていく独特のプロセスです。
「からだに耳を傾けていくとき」
これがプレゼンスが少しずつ深まっていくときです。深まりの差は時と場合によりますが、慣れれば電車に座っていても、立っていても、「ひとりフォーカシング」はできます。
何か月か前に書いた記事のリンクを貼っておきます。とりあえず1人で練習を試してみる時に、参考になるかなと思います。
フォーカシングのステップ0.5 『好きな人・嫌いな人』・・ココロの様子をカラダで感じる練習
フォーカシングのステップ1 『クリアリング ア スペース』
1人で試してみて、「こんなので大丈夫なのかなぁ?」と思ったら、フォーカシングの講座が開催されているところがありますので、そちらにぜひ行ってみてください。
でも、講座に参加してるうちにわかってくるのですが、みんなそれぞれ「フォーカシング」は違っています。「これが正式なフォーカシング」というフォーカシングはありません。
トレーナーの先生方もそれぞれ独特のフォーカシングをされます。
なので、1人でやっていても全然問題はないみたいな気もします。
私も、学生時代に本を読んで自分で勝手にしていて、正式に講座を受講したのは数年前でした。
東京、大阪が多いかもしれませんが・・・。
地方にもいくつかフォーカシングをお互いにする、『フォーカシングコミュニティ』ができていると聞いています。参加も無料~場所代(1回500円、1000円)程度なので、行ってみられるのも良いかと思います。